林元氏が新和歌山1区に出馬表明 参政党新人
参政党は15日、次期衆院選の新和歌山1区に、新人で食品販売店経営の林元将崇氏(25)を擁立すると発表した。
林元氏は有田市出身、和歌山市育ち。近畿大学経営学部在学中に同党の神谷宗幣代表と出会い、政治活動に参加するようになり、大学卒業後は石川県に移住して農業などを学び、昨年6月に和歌山市に帰郷した。現在はおにぎりの販売店を経営し、米づくりにも取り組んでいる。
県庁で記者会見した林元氏は「政治に対して20代や30代がなぜここまで興味がないのか、本当に悔しい思いと違和感でいっぱい。若者の政治参加、ここを変えていくために、自分が矢面に立ち、選挙を通じて自分の背中を若者や下の世代に見せていく姿勢が必要と考え、立候補の決意に至った」と述べた。
政策では、農業をはじめ一次産業を振興し、地産地消でかせげる仕組みづくりを訴える。また、和歌山市が市内の消費喚起、地域経済の回復などを目的に実施している「わかやまペイ」のような仕組みを発展させ、地域で循環するデジタル通貨をつくることも目指すとしている。
衆院新和歌山1区には、現1区選出の日本維新の会現職、林佑美氏(43)が立候補する見込み。自民党は派閥の裏金事件の影響により、鶴保庸介参院議員がくら替え出馬を見送ることになり、改めて候補を公募する方針だが、見通しは立っていない。