一輪車の演技、華麗に披露 西日本初の大会

西日本では初開催となる「第1回近畿一輪車演技大会」(公益社団法人日本一輪車協会主催)が26日、和歌山県海南市大野中の市総合体育館で開かれた。近畿地方を中心に四国、九州地方などから14団体が参加。華やかな衣装で躍動感あふれる演技を披露し、観客を魅了した。

同協会(東京都)は、西日本は東日本と比べて一輪車の競技人口や指導者が少なく、大会があまり開かれないことから、選手の日頃の練習の成果発表の場として、また選手同士の交流にもつなげてもらおうと開催を決めた。

未就学児から24歳までの男女68人が参加。石川県や福岡県などからも参加があり、県内からは、和歌山市の県一輪車協会と海南市のゆに・ふれんず和歌山が出場した。

一輪車競技は、スピードを競うトラックレースやマラソン、技を披露する演技などの種目がある。同大会は、ソロ、ペア、グループ部門で、一輪車に乗りながら演技し、点数により順位を決めた。

審査は、同協会の指導員の資格を持つ審査員が担当。技の難易度や完成度などの「技術点」と表情や同調性などの「芸術点」、オリジナリティーなどの「総合評価」の3項目から加点、落車の減点で合計点数を出した。

選手らは、色とりどりのドレスのような衣装で一輪車に乗って颯爽と登場し、音楽に合わせジャンプやスピン、片足を上げてのYバランスなどを披露した。

ペアやグループでは、一人が後ろ向きで進みながら、片足を上げて進むもう一人と手をつなぐなど、バランスを保ちながら息の合った演技で魅せた。

ペア演技の中学生以下の部では、金沢市立森山児童館一輪車クラブスマイリーズの中学3年の村井日和さんと小学6年の村井日菜生さん姉妹ペアが優勝。大会での優勝は初めてだという2人は「けんかも多かったけど、この曲で1年間頑張って練習してきた。優勝できてうれしい。もっと練習して全国へいきたい」と喜んだ。

同協会の下山和大事務局次長は「選手たちは他の選手の演技を見て刺激を受けたのでは。初めて競技を見た人が、来年は出たいなと思ってくれて普及につながればうれしい。継続的に開催していきたい」と話した。

華やかな技で魅せるグループ演技

華やかな技で魅せるグループ演技