模範の功労者たたえる 和歌山県知事表彰
公共の福祉増進に功労のあった人をはじめ、さまざまな分野で広く和歌山県民の模範となる功績を残した個人・団体をたたえる2024年の県知事表彰の受賞者に54人と6団体が決まり、27日に和歌山市のホテルアバローム紀の国で表彰式が行われた。
1953年に始まり、72回目を迎えた伝統ある表彰で、今回を含め受賞者総数は5380人、322団体となった。
今回の受賞者の内訳は分野別に、地方自治の振興4▽保健福祉の増進13▽環境衛生の向上1▽暮らしの安全及び向上13▽教育、文化等の振興8▽産業の振興18▽ボランティア2▽地域おこし1――。最高齢は「教育、文化等の振興」の清水進治さん(91)=和歌山市=、最年少は「産業の振興」の笹本昌克さん(53)=同=だった。
表彰式では、受賞者の名前が一人ひとり披露され、岸本周平知事が代表者に表彰状を手渡した。
岸本知事は「強い責任感と揺るぎない信念を持ち、長きにわたり県を力強く支えていただいた皆さまに心から敬意を表するとともに、今日まで苦楽を共にし、支えてこられたご家族の皆さまにも感謝申し上げる。豊富な経験と卓越した見識を持った皆さまには、県の一層の発展のため、引き続きお力添えをお願いする」と式辞を述べた。
受賞者を代表し、「暮らしの安全及び向上」で受賞した南海電気鉄道㈱代表取締役会長兼CEOの遠北光彦さん(69)=和歌山市=があいさつ。思うような活動ができなかったコロナ禍を振り返り、「今再び事業、活動にまい進できるのも、皆さまからの支援、心温まる激励に支えていただいたからと深く感謝している。今回の表彰は、和歌山の未来を一緒につくっていこうという知事からのエールではないかと思っている。表彰を励みに、一層の努力をしていく」と話した。
来賓として中本浩精県議会副議長が出席し、濱口太史議長の祝福のメッセージを紹介。式典後、受賞者は岸本知事や来賓と共に記念のカメラに収まった。