一期一会を味わう 和歌山文協茶道部有志が絆茶会
和歌山文化協会茶道部有志による「絆 BOND(ボンド)茶会」が16日、和歌山市の県民文化会館和室であり、約200人が心尽くしの一服で楽しいひとときを過ごした。
結びつきや縁を意味する「BOND」にちなみ、部員間や来場客との絆を深めようと催され、6回目の開催。恒例の茶会とは趣向を変え、それぞれの茶道具を持ち寄って開くもので、有志15人が参加した。
カリガネ草やネジバナ、キキョウなどが楚々と生けられた和室で、会員がお点前を披露。6月16日は「和菓子の日」でもあり、この日の和菓子は、茶会のテーマに合わせて同部が特別にあつらえ、名付けた「絆しぐれ」。亭主が「絆を深めるようにどうぞ味わってください」などと勧め、訪れた人は亭主と正客のやり取りに耳を傾けながら、ゆったりと薄茶を味わった。
茶道部の仲間10人で訪れた日進中学校2年の男子生徒(13)は「いつも稽古で飲むお茶よりも濃くておいしかった。去年も来ましたが、とても良い雰囲気なので緊張することもなく、落ち着いて味わえました」とにっこり。同部の永岡一惠部長は「この会は、さまざまなつながりやご縁のおかげで通常の茶会とお客さまの顔ぶれが違い、毎回フレッシュな気持ちになります」と話していた。