大西さん和歌山市役所へ 自身の作品と再会
和歌山市役所14階のレストラン前に飾られている絵画「愛の光に満ちあふれた和歌山城」を描いた画家の大西幸仁さん(63)=岡山県矢掛町=が19日、市役所を訪れ、作品と再会を果たした。
大西さんは元漫才コンビ「ちゃらんぽらん」のツッコミ役で、「ちゅ~~とはんぱやなぁ~」のギャグで人気を博したが、2008年に芸能界を引退し、以前から取り組んでいた画業に専念。「太陽」の雅号で、明るく、力強い画風の作品を数多く発表している。
「愛の光に満ちあふれた和歌山城」は横3㍍、縦1・5㍍の大作。中央に太陽が白く描き、その光が天守閣に降り注ぎ、さらに周囲へと飛び散るように表現されている。2019年6月26日、大西さんは西の丸広場の芝生にキャンバスを広げて描き、筆やスプレー、素手も使って絵の具を大胆に塗って仕上げた。
和歌山城天守閣を窓から望む場所に飾られた自作を久しぶりに見た大西さんは「愛が深まっていた。見てくださる皆さんの愛のおかげで、あったかい空気が加わっていたね。嫁入りした絵が一家だんらんの空気に包まれていて安心した」と喜びを表現した。