交通安全を啓発 野嶋運送ラッピングトラック

和歌山市西庄の㈲野嶋運送(野嶋利基代表取締役)は、トラックの背面に子どもが描いた絵をラッピングした「こどもミュージアムトラック」を新たに3台完成させ、6日に同社でお披露目会が開かれた。同社では計6台の導入となる。

同トラックは「こどもミュージアムプロジェクト」として、絵を見たドライバーに心のゆとりを持ってもらい、事故を一件でも減らそうと、2014年に大阪府茨木市の㈱宮田運輸が始めた取り組み。

昨年8月に、野嶋運送がスポンサーを務めるフットサルチームのセットスター和歌山の子どもたちに依頼し描いてもらった。

絵は、4㌧車2台と、2㌧車1台にラッピング。黄や赤など明るい色で、虹や花、人、昆虫などが描かれている。

お披露目会には約100人が参加。一般社団法人こどもミュージアムプロジェクト協会の専務理事、後藤昌代さんが子どもたちに感謝状を手渡した。

野嶋代表は「今後も続けていきたい」とあいさつ。後藤さんは「取り組みはラオスやタイなど世界にも広がっている。優しい気持ちを持ち、事故を減らしていければ」と伝えた。

佐藤凛杏さん(7)は「パパとママの絵や『ママしごとがんばって』とメッセージを描いた。自分が描いた絵のトラックを見かけたらうれしい」と笑顔。父親の匠さん(34)は「背面に絵があれば自然に目がいく。安全を意識するきっかけになる」と話した。

完成したこどもミュージアムトラックを前に笑顔の子どもたち
完成したこどもミュージアムトラックを前に笑顔の子どもたち