失敗恐れず一気に描く 岩出市で俳画展
和歌山県の岩出市文化協会俳画クラブ(梶本洋子代表)の作品展が31日まで、同市根来の市民俗資料館1階企画展示室で開かれている。
30年以上前から年に1度開催してきた。同クラブは、同市在住者を中心に10人が毎月第2、4土曜日に同市清水の岩出地区公民館で活動。同展や文化祭などでの展示に向け、絵に俳句を添えた「俳画」の制作に励んでいる。
ヒマワリやアヤメ、カエル、金魚、アユなど、季節の花や生き物と句を書いた作品45点を展示。他、松尾芭蕉の旅風景や折り込みチラシのイラストにヒントを得て描いた絵など、個性あふれる力作が並ぶ。
梶本さんによると、俳画の魅力は「下描きをせず、短時間で一気に描き上げるので失敗を恐れずに取り組めること」といい、「自由に好きな題材を描いてもらっています。思うように描けなくても、それぞれにその人の個性があり、世界でたった一つの作品。多くの方に見ていただきたい」と来場を呼びかけている。
同市水栖から毎年訪れるという宮本淳子さんは、「特に花の作品が好きで見入ってしまいます。年々、上手に描かれていて、感動します」と話した。
午前9時から午後5時まで。火曜日休館。問い合わせは同館(℡0736・63・1499)。