粉河祭だんじり修復へ 文化庁補助事業採択
観光振興や地域活性化のための文化庁の補助金事業 (文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業) で、 紀の川市が1747万円の事業採択を受けた。 紀州3大祭りの 「粉河祭」 の文化財保護も盛り込まれており、 地元は 「傷んだだんじりなどが修復できる」 と朗報に沸き返っている。
文化庁によると、 同事業は地域の無形・有形文化遺産の修復や復元などを通じて地域振興や活性化を図るもの。 昨年度からの事業で、 本年度は全国で666件、 39億1600万円の予算が採択された。
800年以上の歴史がある粉河祭に関しては、 古文書やまちの人たちの証言から祭りの原点を調査。 その結果に基づき、 だんじりなどの用具を新調したり修理したりすることで本来の祭りの復元を目指す。 また3年間に渡って宵宮や本祭り、 お渡りをビデオカメラで撮影し、 観光や学習の振興のために活用する。
市教委によると、 採択を受けた予算の使い道に関しては他の事業も含まれており、 今後関係者らの会議で決めていくという。
ことしの粉河祭は7月28、 29の両日に行われる。