吉田選手に熱い声援 母校の那賀高校で

●田選手がチーム最初の得点を決め歓喜に沸く、香織さん㊨ら
吉田選手がチーム最初の得点を決め歓喜に沸く、香織さん㊨ら

パリ五輪ハンドボール男子で、29日のドイツ戦に、日本代表として紀の川市出身の吉田守一選手(23)が出場。母校の那賀高校(岩出市高塚)ではライブビューイングがあり、ハンドボール部員たちが声援を送った。日本は優勝候補のドイツを相手に後半は互角で戦うも26―37で敗れたが、吉田選手がチーム最初の得点を決めるなどし、会場は大きな盛り上がりをみせた。

紀の川市貴志川町出身の吉田選手は同校で競技を始めた。ライブビューイングは2021年の東京五輪の際も行われ、2回目となった今回は、吉田選手の母、香織さん(50)や、兄、祖母ら親戚7人、競技に励む同校、岩出中学校、岩出第二中学校、小学生ら計約90人が熱い声援を送った。

参加者は「がんばれ!」「GO!GO!JAPAN!」と書かれたバルーンを2本ずつ持ち、スクリーンに吉田選手が映ったり日本が得点を決めたりすると、笑顔でバルーンをたたいた。劣勢の場面では「ここから、ここから」「取られたら取り返せ」などと声を張った。

香織さんは「ドイツは強かったが(吉田選手の)良いところも出た」と笑顔。次戦以降について「けがだけはしないようにして、シュートを決めてチームの勝利に貢献してほしい」と願った。

吉田選手を高校時代に指導した、松尾伸司教諭(47)は「体の大きな選手と負けず劣らずやっているのがすごい。日本人もヨーロッパの選手とやり合えると日本の子どもたちに示してほしい」と話していた。

※吉田選手の「吉」は下の長い吉