日用品がずらり ふるさと海南まつり盛況
和歌山県海南市の夏の大イベント「ふるさと海南まつり」が13日、旧ショッピングタウンココ跡地周辺で開かれた。今回で32回目。地場産品の日用品販売や飲食店が並び、ステージではダンスやライブなどの発表があり、帰省した人やコスプレイヤーらでにぎわった。
ふるさと海南まつり実行委員会(小西康仁実行委員長)が主催。毎年3万人以上が来場する。
冒頭、神出政巳市長は、8日に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたことを受け、会場近くの避難場所と避難経路を確認するよう呼びかけた上で「盛大に楽しんでほしい」とあいさつ。
祭りは海南第三中学校と海南中学校、東海南中学校の吹奏楽部の合同演奏でスタート。日用品販売では、スポンジやタオルなど袋いっぱいに詰め合わせたお得なセットが並び、買い求める人が列を作った。
名物「鮎つかみ」は、水温14度の冷たい水の中に入り、俊敏に泳ぐアユを追いかけ手づかみでキャッチ。大阪から帰省した女の子(11)は「楽しかった。紀美野町のおばあちゃんの家に持って帰って塩焼きにしてもらう」と笑顔だった。
アニメやゲームのキャラクターなどで車体を彩った「痛車(いたしゃ)」が集まるコーナーには、全国から装飾した痛車や痛2輪がずらり。人気アニメのキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーも続々と集まった。
『ドラゴンボール』の孫悟空になり切っていた有田市の上田茂行さんは「コスプレは違う自分に出会うことができる。たくさんの人と交流ができてうれしい」と話し、『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己のコスプレをした大阪市の男性(25)は、手首に付ける武器を、植木鉢やスポンジを組み合わせ3日がかりで手作りしたという。「痛車やコスプレが楽しめるイベントは珍しい。来て良かった」と話した。
他にも、パトカー乗車体験、盆踊り、一番街ではバンドのライブ、ノビノスステージでは和太鼓演奏などがあり、大勢の人が詰めかけてにぎわった。