スイカ割りに大歓声 やつなみで夏祭り

盛り上がったスイカ割り
盛り上がったスイカ割り

猛暑で外出ができなくても夏を楽しんでほしいと、和歌山市西庄の介護付き有料老人ホーム・ブレシングホームやつなみで27日、夏祭りが開かれ、入居者19人と職員がスイカ割りなどのゲームや屋台グルメを味わい、親睦を深めた。

同施設は「enjoy old age」をテーマにしたケアライフを提供。2022年にオープンした。これまでコロナ禍で人が集まるイベントは行えずにいたが、感染状況の鎮静化に伴い、今回初めて祭りを企画。「どうすればみんなが夏を感じ楽しめるか」と話し合い、職員10人で1カ月かけて準備を進めた。

ロビーには射的と輪投げコーナーを設置。食堂にはちょうちんが飾り付けられ、盆踊りの曲がにぎやかに流れる中、焼き鳥、たこ焼き、お好み焼き、焼きそば、チョコバナナの手作り屋台がおいしそうな匂いで参加者を迎えた。

それぞれがバイキング形式で好きな料理を選び、スタッフと共に楽しく話しながら、普段とは違う夏祭りスペシャルメニューを堪能した。

食事の後はメインイベントのスイカ割り。2チームに分かれ、1人ずつが目隠しをし、うその指示を出して妨害しようとする相手チームより大きな声で、「右!」、「もっと前に!」と仲間がサポート。足腰が弱い人はスタッフがサポートし全員が参加。会場には歓声と笑い声が響き渡った。

社会福祉法人やつなみの中本照子理事長は「初めての夏祭りで、みんなの笑顔をたくさん見ることができて良かった。今後は地域の人や利用者さんの家族を呼ぶなど規模を広げていくことを考えていきたい」と話していた。