資源生かし経済活性 和歌山財務事務所長が来社

和歌山への期待を話す塩士所長
和歌山への期待を話す塩士所長

財務省近畿財務局和歌山財務事務所の塩士泰啓所長(54)が、和歌山市福町の㈱和歌山新報社を訪問し、津村周社長に和歌山の経済発展への期待を話した。

塩士所長は大阪府出身、和歌山大学経済学部卒。和歌山での勤務は2度目で、1度目は1991年からの4年間。前勤務地の大阪から、ことし7月、同所所長に就任した。

最初に和歌山で勤務した30年ほど前は、公共団体が50ほどあったが、合併などにより約30に減少。鉄鋼業や石油化学業などの減産やモータリゼーションの影響で、「和歌山市の中心市街地のにぎわいが穏やかになった印象を受ける」と話す。和歌山を訪れる外国人は、中国からは増えていないが、韓国からは増えていることから「大阪・関西万博もあるので、共に発信しながら和歌山の今後の発展を見守りたい」と意欲を示した。

人口減少という大きな課題があるが、和歌山は自然や観光資源が豊かで、高野山など歴史文化遺産にも注目度が高まっていると言及。多くの自治体や企業が、地域の魅力や資源を生かして、第1次産業と観光を組み合わせて取り組み、企業誘致やインバウンド向けに力を注ぐなど、前向きな活動を評価。「地方の活性化のため、できる限りのことに積極的に関わり、取り組んでいきたい」と話した。