香港との交流深化 アウ首席代表が和歌山市へ
中国の香港特別行政区政府の日本における代表機関、香港経済貿易代表部のウィンサム・アウ(欧慧心)首席代表が5日、和歌山市役所を訪れ、尾花正啓市長を表敬訪問した。
同代表部は、香港に興味を持つ日本の諸団体に対する中心的な窓口であり、経済、貿易を中心に、さまざまな人的、文化的交流などにも取り組んでいる。
香港と和歌山の関係では、県と香港貿易発展局が2013年に「相互協力に関する合意書」を締結し、各種展示会への出展、経済ミッション団の相互派遣などを行っている。
市役所市長室で尾花市長の歓迎を受けたアウ首席代表は、「和歌山と香港の強固な関係をさらに前進させたい。特に来年は大阪・関西万博が開かれ、来日する香港の人々は近隣地域も訪問する。香港に和歌山をPRしたい」と述べた。
尾花市長は、市を訪れるインバウンドの中でも香港からが最も多く、和歌山城や紀三井寺、黒潮市場など市内の多くの名所、観光地がにぎわっていることを喜び、「香港は世界の貿易の重要な地域であり、和歌山市との交流を、経済や文化などさまざまな面で深めていきたい」と話した。
アウ首席代表は、来県は公式訪問では初めてだが、プライベートでは3回訪れていることを紹介。和歌山は関西国際空港に近く、香港から訪れるのにとても便利であること、新鮮な魚介やフルーツなどの和歌山の食は、来県したことがない香港の人々にも知名度があることなどを話し、貿易関係者らのこれまでの尽力に感謝した。
アウ首席代表は同日、県庁の下宏副知事も表敬訪問した。