日々の「ときめき」表現 西英喜さん貼り絵展

貼り絵作品が好評の西さん
貼り絵作品が好評の西さん

退職後に趣味として始めた貼り絵の作品が好評を得ている、和歌山市の西英喜さん(68)の作品展が同市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。30日まで。

西さんは向陽高校を卒業後、県警の事務職員として勤務。定年退職後は県交通安全協会の嘱託職員として働き、昨年6月に退職した。貼り絵に出合ってからは、それまでの生活が一変。新聞の折り込み広告や折り紙を使った作品制作に没頭する毎日だという。昨年10月に市内で初めて個展を開いて以来、色使いのセンスや、にぎやかでカラフルな作風が話題となっている。

「作品を見て褒めてもらえるのがうれしい」と毎日4時間、大好きなロックを聴きながら創作。2週間で3枚のペースで、これまで193枚を仕上げている。

今展ではその中から、自信作30点を展示。ロックのレコードジャケットをモチーフにしたものや、動物をはじめ、西さんが味にほれ込んで通う同市美園町の龍王亭のトンポーロー麺、長年乗った愛車など、生活の中でときめいたワンシーンも作品にしている。

最も時間をかけたのはアルパカをモチーフにした作品で、ふわふわの毛並みを模様の違う紙で一つひとつ細かく切って表現した。

西さんは「作るのが面白くて遊んでいる感覚。今後は自分なりのアートを目指してみたい」と話している。

午前10時~午後7時(最終日は3時)。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。