空海テーマの創作舞台 ミュージカル出演者審査
ことし12月14日に和歌山市の県民文化会館で開かれる大阪・関西万博100日前イベントで公演する、子どもミュージカル「空海異聞録」の役付きオーディションが7日、海南市の海南スポーツセンターで開かれた。
同イベントは2025年国際博覧会和歌山推進協議会が実施。銀河の森きのくに子ども舞台芸術劇団と、舞台や美術表現などの芸術が学べる、りら創造芸術学園(紀美野町真国宮)が協働して、イベントの一演目として公演する。
オーディションには一般公募で集まった県内外の小学5年から一般、りら高生ら37人が参加した。
舞台は、若かりし頃の空海を題材にした創作ミュージカル。オーディションではダンスとせりふ、アカペラ歌唱を発表して審査を行った。神や空海の母親、付き人、村人など10役以上を決める。
審査に先立ち、りら学園の山上範子理事長は「勇気を持ちオーディションに参加したことがすごいこと。全ての経験がみんなの栄養になり宝物になる。今できる精いっぱいを出して」とエール。
ダンスは、その場で聞いた曲に合わせて自身で振り付けをつけていった。バレエの動きを取り入れたり、腕を波のように動かしターンをしたりと、それぞれが伝えたい表現を考えて披露した。
せりふはいくつかの中から選び発表。感情を込めて抑揚をつけ演じた。アカペラは用意した歌を順番に発表。島袋琉歌(りゅうた)さん(14)は「せりふを理解して、柔らかい雰囲気で表現した。ダンスは流れるようなイメージをバレエと組み合わせた。しっかり表現できた」と笑顔だった。
審査員の同校アートディレクターで元宝塚歌劇団所属の天翔りいらさんは「表現力や相手に届ける気持ち、身体能力などを見て役を決めたい」と話した。