小中生、最多時の3割下回る 教員配置は手厚く

校種別の在学(園)者数


2024年度(5月1日現在)の和歌山県内の小学校児童数は43年連続減少の4万1121人(前年度比1043人減)、中学校生徒数は3年連続減少の2万2613人(同389人減)で、いずれも過去最高時の3割を下回り、過去最低を更新したことが、県調査統計課が公表した学校基本調査の速報で分かった。

速報では学校数や在学者数などの主要項目を発表。12月ごろに文部科学省が公表する全項目の数値が確定値となる。

過去最高時との比較で、小学校児童数は1958年度(13万9708人)の29・4%、中学校生徒数は62年度(7万7233人)の29・3%に落ち込んだ。

その他の校種別の在籍者数は、幼稚園3362人(前年度比333人減)、幼保連携型認定こども園7679人(同36人減)、義務教育学校767人(同18人増)、高校〈全日制・定時制〉2万2209人(同102人減)、特別支援学校1706人(同61人増)で、義務教育学校と特別支援学校を除いて減少している。

学校(園)数は、幼稚園61園(前年度比2園減)、小学校238校(同2校減)、中学校124校(同2校減)、高校46校(同1校減)。義務教育学校は1校、特別支援学校は11校で前年度と変わらず、幼保連携型認定こども園は1園増えて52園となった。

本務教員数は、幼稚園401人(前年度比23人減)、幼保連携型認定こども園1288人(同21人増)、小学校3978人(同7人増)、中学校2301人(同1人増)、義務教育学校51人(同3人増)、高校1992人(同24人減)、特別支援学校1020人(同3人増)。

教員1人当たりの園児・児童・生徒数は、幼稚園が8・4人(全国9・2人)、幼保連携型認定こども園6・0人(同5・8人)、小学校10・3人(同14・0人)、中学校9・8人(同12・7人)、義務教育学校15・0人(同9・7人)、高校11・1人(同13・0人)、特別支援学校1・7人で、おおむね県の方が教員の配置が手厚くなっている状態は変わっていない。