県立医大の充実へ寄付 明治安田が地元応援募金

寄付目録を手に村尾支社長㊨、中尾理事長
寄付目録を手に村尾支社長㊨、中尾理事長

生命保険大手の明治安田生命保険相互会社(東京都、永島英器社長)は27日、同社の「私の地元応援募金」の取り組みにより、和歌山県立医科大学の青洲基金に11万2600円を寄付した。

県と同社は昨年10月、健康増進やスポーツ振興、子育て支援、高齢者福祉など多様な取り組みで協力していく包括連携協定を締結。県にはこれまでに5回の寄付を行ってきた。

「私の地元応援募金」は2020年に始まり、地域の発展や住民サービスの向上に寄与することを目的に、従業員の募金に会社拠出を上乗せし、全国各地の自治体などに対して寄付をしている。

青洲基金は、「地域を支え、世界に挑む」との県立医大のモットーに沿って、大学の教育、研究、診療の向上、付属病院の設備など環境の充実、経済的困難を抱える学生への修学支援などに活用することを目的として設置。今回の寄付も今後、これらの使途で役立てられる。

寄付目録の贈呈式は県立医大で行われ、中尾直之理事長・学長に同社の村尾和義和歌山支社長が目録を手渡した。

村尾支社長は「地域に根差して活動していかなければと思っている。寄付には多くの従業員が賛同しており、役立てていただきたい」と述べ、さらに県立医大と連携協定を結ぶことを提案し、県民の健康増進などに資する取り組みを協力して進めていくことに期待を示した。

中尾理事長は「貴重な寄付を大切に使わせていただく」と感謝し、同社との協力についても「ぜひともやりたい」と応じ、協定についての協議を進めていく考えを示した。