自動運転バス再び実証へ 和歌山市、信号連携も

実証運行に使用するEV小型バスのイメージ(和歌山市提供)
実証運行に使用するEV小型バスのイメージ(和歌山市提供)

和歌山市は9月30日、市中心部での自動運転バスの実証運行を、昨年度に続き来年1~2月に実施すると発表した。

今回の運行は、NTTビジネスソリューションズ㈱を受託候補者に決定。電気自動車(EV)の小型バスを使い、前回と同じく、ドライバーが運転を支援するレベル2での実施だが、新たに、信号の切り替えデータをバスが受信する「信号連携」、バスに設置されたカメラの映像を常時確認する「遠隔監視」を行う。ドライバーの派遣などで和歌山バス㈱とも新たに協力する。

ことし2月に実施した前回は、JR和歌山駅前から和歌山城公園駐車場までの直進1・8㌔の片道運行だったが、今回は、同駅を基点に三木町や汀丁、県庁前の交差点での右左折を含む5・3㌔の循環コースとし、市民だけでなく観光客にも試乗してもらい、ニーズの把握などを行う。実証期間は1月29日~2月7日を予定し、夜間を含めた運行時間や本数の設定などは、今後検討を進める。

尾花正啓市長は「(システムが自動運転を行う)レベル4を目指すことで、運転手不足、バス輸送の効率化、採算性の向上につなげたい」と話した。