海上で不法投棄防ぐ 県など合同パトロール

海上パトロールに出発する職員ら
海上パトロールに出発する職員ら

10月の「ごみの散乱防止強化月間」の一環として、和歌山県と海上保安庁海南海上保安署は2日、廃棄物不法投棄に対する合同海上パトロールを実施した。

2020年10月1日に「県ごみ散乱防止に関する条例」が全面施行されたことを受け、ごみの散乱を「しない」「させない」「許さない」の取り組みを強化している。

海上パトロールでは、不法投棄がないか、陸からでは見えない崖下や海岸沿いを海上から巡視。循環型社会推進課廃棄物指導室の職員と同署の抜井一起次長ら計13人が、同署の巡視艇「わかづき」に乗り込み、和歌山マリーナシティから御坊市の日ノ御埼までの沿岸部約55㌔㍍を双眼鏡や目視で確認した。

出発前、抜井次長は「不法投棄のない海が見られれば」と話し、廃棄物指導室の安井伸彰室長は「しっかり確認してきます。美しい和歌山の環境を次世代に残したい。不法投棄防止にご協力お願いします」と呼びかけた。

船は、電工掲示板に「パトロール中」の文字を流しながら出港した。不法投棄があった場合、後日回収する。