新古氏も2区に名乗り 立憲民主党が擁立

「女性の活躍を支援する社会に」と新古氏
「女性の活躍を支援する社会に」と新古氏

立憲民主党は7日、衆院選の新和歌山2区に和歌山市議の新古祐子氏(52)を擁立すると発表した。市内で記者会見した新古氏は「女性の活躍を支援する社会にしたい。地域の本当の意味での活性化を目指し、一部の人だけでなく、皆に平等に支援がいきわたる社会にしたい」と決意を述べた。

会見には小川淳也党幹事長もオンラインで出席。新2区には、自民党の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、政治資金収支報告書への巨額の不記載があった二階俊博元党幹事長の三男、伸康氏(46)=自民=、離党した前党参院幹事長の世耕弘成参院議員(61)=無所属=の2人が立候補を予定していることにふれ、「今般の政治不信の震源地であり、(2人の出馬は)県政界が健全に機能し、県民から信を取り戻す契機になるとはとても思えない」と指摘。「県政界全体に新風を吹き込むのは新古祐子さんであるとの確信をもって、党中央としても全力でバックアップしたい」と述べた。

新古氏は和歌山市出身で、しょうゆ、金山寺みその製造販売会社勤務などを経て食のコンサルタント会社を設立し、飲食店のプロデュースや食品の開発などに携わってきた。2023年4月に日本維新の会から同市議選に立候補し初当選したが、同党県総支部が行った所属県議への離党勧告処分に異議を唱え、自身も離党勧告を受け、同年12月に離党。市議会ではその後、自民・保守系の会派に所属してきた。

今回の立候補は立憲民主からの要請を受けたもので、新古氏は、女性活躍の推進、社会的弱者の立場に立つ政治姿勢などから出馬を決断したと説明した。

新2区については「盤石の地盤を持つ(二階、世耕氏の)2人が出るので、非常に厳しい戦いと感じている」とした上で、「2人によってできていることは、一部の人に対するメリットだ。皆にきちんと分配できることが大事で、真面目にこつこつ働いている人が報われる社会にしたい」と話した。