2号機12月14日発射へ 串本カイロスロケット

和歌山県串本町の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を運営する宇宙事業会社、スペースワン㈱(東京都)は9日、カイロスロケット2号機の打ち上げを12月14日午前11時から同20分ごろに行うと発表した。

カイロス初号機は3月13日、打ち上げの5・3秒後に内蔵された自律飛行安全システムの作動により爆発。同社は8月、燃料の燃焼速度を実際より高めに予測していたことにより、ロケットの推力が不足したことが原因との調査結果を発表し、これを修正した上で、12月に2号機を打ち上げる見通しを示していた。

2号機には複数の衛星の搭載を予定。同社は打ち上げ日程と同時に、出資・融資の累計調達額が200億円を超えたことも発表し、同社事業への期待はさらに高まっている。

豊田正和社長は「日本の宇宙ビジネスのかなめとなる利便性の高い宇宙輸送サービスを確立し、宇宙利用産業の拡大につなげること、これが次回打ち上げのミッション。今後も皆さまの期待に応えるべくまい進していく」とコメントしている。