紀の川はっさくチューハイ 宝酒造がPR

新商品の説明などをする山脇さん(中央列一番左)ら
新商品の説明などをする山脇さん(中央列一番左)ら

宝酒造㈱は8日、日本一の生産量を誇る和歌山県紀の川市の「紀の川はっさく」を使用した地域限定のクラフトチューハイ「寶(たから)CRAFT〈和歌山産 紀の川はっさく〉」の販売を開始した。

農林中央金庫が取引先の同社に対し、JA紀の里管内のはっさくを利用することを提案。JAが原料を提供し、商品開発が進められた。紀の川市も今後、市産ブランドの認知度向上と販路開拓のため協力し、地域振興を図る。

新商品は、紀の川の温暖な気候と肥沃な土壌を最大限に活用した「紀の川はっさく」のストレート混濁果汁やペーストなどを使用し、すっきりとした味わいと爽やかな香り、程よいピール感を楽しめる。

また、日本各地のご当地素材も使用し、厳選した樽貯蔵熟成焼酎をあわせる「ひとてま造り」製法で丁寧に仕込み、深みのある味わいにもなっている。苦みや酸味も生かされ、「もちがつお」や「ハモ」など和歌山特産の魚介類に合うという。

販売開始日には、同社執行役員兼西日本支社長の山脇哲夫さん、JA紀の里代表理事組合長の岩上昌義さん、岸本健紀の川市長らが県庁を訪問。岸本周平知事に商品を紹介し、今後の地域での販売方法などについて意見交換した。

山脇支社長は「西日本支社を挙げ、和歌山県から販売していく。このお酒を目的に和歌山に来てもらえるようなお酒にしていきたい」と意気込んだ。岸本知事は「子どもの頃にはっさくを食べたことを思い出す。苦みと酸味が何とも言えなくてほんとにおいしい。大々的に売り出しましょう」と話した。

県内を中心とした量販店などで販売。税込み372円。容量330㍉㍑。アルコール分8%。果汁分3%。