悲願の全国初優勝へ 小学生バレーSTARS

初の全国優勝を目指すSTARSの皆さん
初の全国優勝を目指すSTARSの皆さん

和歌山県海南市の小学生バレーボールチーム「STARS」は、12月に愛媛県で開かれる第22回全国スポーツ少年団交流大会女子の部に県代表として出場する。夏は男女混合の部で全国16強入りを果たしたが、念願の日本一に届かず涙をのんだ。悔しさをばねに、これまで全国の頂点を目指した先輩や本大会に出場できない男子メンバーの思いを胸に、チーム史上初の全国優勝を目指す。

2004年の創部以来初の全国優勝に向け、ことし2回目の出場権を手にした。土居久起総監督(66)は「夏は本当に(日本一を)狙っていたので悔しかった」。夏の全国から今大会県予選までの約1カ月間、悔しさをばねに練習に励んだ。

中道杏南主将(12)は「まだ終わってない。頑張ろう」などとポジティブな声かけでチームを鼓舞し、「みんなで笑い合い、試合は真面目にできる」チームの強みを取り戻した。前衛3人の160㌢近い高身長を生かしたブロックと攻撃、重点的に強化したサーブでは6人中5人が無回転で大きく変化するジャンプフローターサーブで相手を翻弄(ほんろう)する。

県大会の決勝では高さのあるブロックを武器に夏全国8強の相手を下すなど、全4試合を2―0で圧倒し20チームの頂点に立った。中道主将は「めっちゃうれしかった。県優勝でみんなの気持ちが前に向いた」と話す。

今大会には3年ぶり7回目の出場権獲得。各都道府県予選を勝ち抜いたチームと開催地の計48チームがリーグ形式で争う。

7年前は全国決勝でフルセットの末に敗れたが、チーム最高成績の準優勝。3年前はコロナの影響で全国大会が中止となり、中道主将は「コートに立てなかったけど、大会がなくなって先輩が泣く姿を見て自分の代で優勝したいと思った」。

今大会には出場できない男子の思いも背負い、中道主将は「ミスを減らして点差をつけ、競らずに勝ちたい。目標は全国優勝」と意気込んでいる。

全国大会に出場するSTARSのメンバーは次の皆さん。

監督=西村崇司▽コーチ=土居久起▽マネジャー=山本陽子▽主将=中道杏南▽選手=松元いろは、森祭莉、淺野莉乃、岩本妃茉莉、小上華穂、武輪芽依、中西優、田中心、山尾みのり、小路梨、西栞那



STARSは部員を募集中。入部希望者は西村監督(℡090・3055・2085)、またはインスタグラムから。