金融機関は最後の砦 伍代さんが詐欺防止訴え
特殊詐欺の被害を水際で食い止めるため、演歌歌手の伍代夏子さんが19日、和歌山県内金融機関関係者の防犯会合に参加し、「小さな違和感でも必ず声掛けをして、警察に連絡してください」などと協力を呼び掛けた。
伍代さんは警察庁から、SOS(ストップオレオレ詐欺)47・特別防犯支援官に委嘱されており、この日は、県内金融機関幹部ら36人が出席し、和歌山市美園町の県JAビルで実施の研修会に登場。詐欺の犯人を信じ込んでしまっている被害者を守る「最後の砦(とりで)」が金融機関だとし、「皆さんの声掛けによって、だまされていることに気付かせてあげることができれば一人の人とその家族の人生を救うことができる」と話した。
研修会に続き、伍代さんは同市本町の紀陽銀行本店を訪問。窓口対応の行員らに声掛けの経験などを聞き、激励した。
県警によると、ことしは10月末までに県内で水際阻止した詐欺は98件で、うち48件、計約7600万円は金融機関で被害を防いでいる。