小久保監督が直接指導 野球教室や講演会
和歌山市出身で、監督としてプロ野球・福岡ソフトバンクホークスを4年ぶりにパ・リーグ制覇に導いた小久保裕紀さん(53)の講演会と野球教室が11月30日、同市梅原のノーリツアリーナ和歌山で開かれた。打撃と守備の技術を実演も交えて伝え、講演会では努力を続ける大切さを呼びかけた。
小久保裕紀学童野球大会がことしで20回目の節目を迎えたことを記念し、市軟式野球連盟学童部が主催。連盟に所属する31クラブの選手ら約650人を含め、約1280人が参加した。
野球教室ではゴロの捕球、キャッチボール、バッティングを教えた。それぞれ選ばれた選手が直接指導を受けた。
ゴロの捕球で小久保さんは「お尻を落とさないとゴロは捕れない」などと伝え、捕球の体勢を重点的に指導し、実演もした。キャッチボールでは「相手が次に投げやすいように胸を目がけて投げよう」「受け手はどこに来てもいいように待ち構える」などとアドバイス。バッティングではバットの出し方などを一人ひとりに指導し、豪快なスイングを披露して会場を沸かせた。
講演会では、砂山少年野球クラブに所属していた小学2年生からプロを目指し始め、チームでの練習の他に個人練習に多く取り組んだことなどを紹介。「人にやらされている間はなかなか上達しない」などと伝え、「自分が立てた志が高ければ高いほど、そこに向かって続けられる」「すぐにはうまくならない。毎日自分が決めた練習をこなすこと」と呼びかけた。
教室を終え、小久保さんは「数名は面白そうな選手がいた。より高いレベルでやれる選手になってほしい」と話した。
四箇郷少年野球クラブの6年生、津本陸煌選手(12)は「バットのヘッドの出し方の説明が分かりやすかった。小久保さんみたいにいっぱいホームランを打てる選手になりたい。毎日練習を欠かさないようにしたい」と意気込んだ。