愛らしいヘビの絵馬 加太春日神社に地元中学が奉納

奉納した絵馬と加太中学校美術部の皆さん
奉納した絵馬と加太中学校美術部の皆さん

和歌山市立加太中学校(同市加太)の美術部員13人は、来年の干支(えと)にちなみ、ヘビを描いた絵馬を制作。19日に同所の加太春日神社(井関摩美子宮司)に奉納した。

同神社が2021年、過疎化などの影響で減少しつつある加太地域のつながりを深めようと、地元中学校である同校に依頼して始まった。

絵馬は縦90㌢、横180㌢。中央に白いヘビを描き、背景には、学業成就と大漁祈願の文字と、加太地域らしさを表す海を描いた。また、ヘビの体を使ってハート型を表現し、かわいらしく温かみなどが感じられるデザインに仕上げた。

3年生の秦野琴羽部長(15)は「愛情を込めて描いたヘビにかわいさを感じてもらい、みんながめでたい一年になってほしい」、桝岡美吟副部長(14)は「これを見に来た人がかわいいヘビから元気をもらって、ことしも頑張ろうと思ってくれたらうれしい」と笑顔を見せた。

井関宮司は「加太を離れた人の中には、この絵馬を見るために帰ってくる人もいる。絵馬をきっかけに、今住んでいる人もそれ以外の人も、加太の魅力を再認識してくれたらうれしい」と願った。