心を届ける年賀状 元日の県内配達は419万通
2025年の年賀状の配達が元日から全国の郵便局で始まり、和歌山市一番丁の和歌山中央郵便局(内田豊己局長)では午前8時に配達員らが集まり、出発式が行われた。
内田局長は配達員らに「一軒一軒、丁寧に確実にお届けしてください。配達にあたっては安全最優先でお願いします。年賀状を受け取ったお客さまとお届けした皆さんにとって、この新年が素晴らしい一年になりますように祈念します」と呼びかけた。
来賓の犬塚康司副市長は「年賀状は、日常なかなか会えない人や遠くに住む知人に感謝や近況を伝える絶好の機会です。直接顔を合わせられなくても、文字を通して心のこもったメッセージを届けられます」とあいさつし、年賀状を届ける配達員に感謝した。
配達はバイク141台の体制で行い、式典を終えた配達員らは、年賀状を積んだバイクに乗り、号令に合わせて、新春の朝日に照らされた城下町へ出発した。
SNSの普及などにより年賀状の利用は減少傾向が続いていることに加え、昨年10月の郵便料金改定で、はがき1枚が63円から85円に値上げされたことが、ことしはさらに拍車をかけた。
元日の年賀郵便の配達枚数は、同局が104万3000通(前年比35・3%減)、県内全体が418万5000通(同35・3%減)。近畿2府4県は9034万9000通(同35・0%減)、全国は4億9100万通(同34・0%減)となっている。