地震の備え再確認を 南海トラフ臨時情報調査終了
13日午後9時19分、日向灘を震源とするマグニチュード(M)6・9の地震発生を受け、気象庁は同9時55分に南海トラフ地震臨時情報の「調査中」を、同11時45分に「調査終了」を発表した。専門家による評価検討会で、南海トラフ周辺での大規模地震発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まっていることはないと結論した。
南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフの想定震源域やその周辺でM6・8以上の地震が発生した場合などに発表されるもの。気象庁は、後発の大規模地震の可能性など南海トラフ地震との関連を評価の上、2時間程度で結果を発表し、防災対応をとる必要性があれば「巨大地震注意」または「巨大地震警戒」の臨時情報を出す。対応の必要がなければ調査を終了する仕組みとなっている。「調査中」の発表に伴い、県は災害対策本部を、和歌山市は災害警戒本部を一時設置し、対応に備えたが、「調査終了」を受け、非常態勢は解除された。
県は「地震はいつ発生してもおかしくないことに留意し、日常生活の中で、安全な避難場所・避難経路の確認、家族との連絡手段の確認、家具の固定、非常食などの備蓄の確認など、日頃からの地震への備えの再確認をお願いします」と呼びかけている。