9人で開校へ、校章決定 和歌山あけぼの中学校

和歌山市は27日、県内初の公立夜間中学「和歌山市立和歌山あけぼの中学校」の開校・入学式を4月12日に行うと発表した。入学予定者は10~70代の9人で、うち2人は外国籍。尾花正啓市長は「新たな学びやで多くの人に楽しく学んでいただきたい」と期待を話した。
夜間中学は、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した人、不登校などさまざまな事情で十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した人、義務教育に相当する教育を修了していない外国籍の人などが学べる学校。和歌山あけぼの中は六十谷の市立和歌山高校内に開校し、同高定時制との連携教育も行う。
入学予定者9人の年代別内訳は、10、50、70代が各2人、20、30、40代が各1人。幅広い年齢層となっている。
校章のデザインも決まった。同高デザイン表現科の2年生に作品を依頼し、50点の中から市教育委員会が宮野綾乃さんの作品を選んだ。日の出をイメージした背景色の中央に「中」の字を配置し、星、円で囲い、羽を描いている。星は夢や希望、羽は未来へ向かって進んでいく様子、円は太陽のイメージで、年齢や国籍などに関係なく平等に通うことができる学校を表現したデザインとなっている。
尾花市長は「いろんな思いが校章にこもっている。新たな夜間中学として、今までかなえられなかった夢や希望をかなえていけるような学校になってくれればという作者の願いも感じる」と話した。
生徒の募集は期限を設けず継続する。1学期までの申請は本年度の入学対象となり、2学期以降は来年度となる。
募集要項や入学申請書類は、市ホームページに掲載している他、市役所、各コミュニティセンターなどに設置している。問い合わせは学校支援課(℡073・435・1139)。
