林業＝人生充実の近道かも？

前回まで、林業全体の話や私たちのサポート体制についてお話ししてきましたが、今回はもう少し踏み込んで、現場での多様な働き方をお伝えします。

「林業」とひと口に言っても、木を伐り山から運び出したり、そのための道を山に作る仕事、伐採後の山を整え、新たに苗を植栽し育てていく仕事など、作業は多岐にわたります。また山の所有者の委託を受け、森林経営計画を立てるといったいわゆる事務仕事も林業の仕事の一つです。

大部分の現場は当然ながら山の中。暗くなると作業はできません。なので、実は「残業がない」のが一つの特徴だったりするんです。

和歌山市から「田舎暮らしがしたい」と那智勝浦町色川に移住し、林業に従事している鳥羽山誠一さんは、一日で２００本もの木を伐倒することもあるベテラン林業家。その技術力を見込んで、サポート講習の講師としても活躍していただいています。

季節や現場にもよりますが、鳥羽山さんが現場にいる時間は大体７時から１５時。そのため起きるのは４時～５時台ですが、早い時にはまだ明るい時間帯に帰ることもあり、養蜂や地域活動などを楽しんでいます。

また早朝に仕事を始め、昼には仕事を終えるという人もいます。そう考えると林業は自分の時間を楽しむための選択肢としてはピッタリではないでしょうか？

最近では、他の仕事を続けながら空いた時間に林業に携わるダブルワークや副業の働き方「ながら林業」を勧める森林組合や、育林業に特化した「木を切らない林業」を掲げる林業会社もあります。

人生を充実させる生き方を林業でかなえてみませんか？