「日本一しか見てない」 智弁が壮行会で決意

第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)に出場する智弁和歌山(和歌山市冬野)の選抜旗授与式と壮行会が6日、同校であった。山田希翔主将(2年)は「2024年夏の甲子園、霞ケ浦戦では悔しい結果に終わった。甲子園での借りは甲子園でしか返せない。日本一だけを見ている」と力強く決意した。
中学と高校の約1130人の生徒らが体育館に集合。大きな拍手が響く中、名門のユニホームに身を包んだ選手たちが堂々と入場した。
選抜旗は毎日新聞社の鶴谷真和歌山支局長が宮口祐司校長に授与し、宮口校長から山田主将に手渡された。
鶴谷支局長は「日本一を目指す重圧やプレッシャーを感じていると思うが、常に堂々と戦ってほしい」とエール。県高野連の西上嘉人会長は「自信を持って憧れの甲子園での活躍に期待している」と激励した。
宮口校長は「甲子園での勝利を全校生徒、保護者、和歌山県の皆さん、そして何より自分たち自身のためにプレゼントしてほしい」と期待を込めた。
中谷仁監督は「アルプスの応援が背中を押してくれる。智弁和歌山ファミリーが一つになって甲子園で一試合でも多く戦いたい」と意気込んだ。
最後に、ブラスバンド部、応援団、チアリーダーが校歌や「エル・クンバンチェロ」を演奏。選手たちは仲間の声援を胸に大舞台での活躍を決意した。
大会は18日に阪神甲子園球場(兵庫)で開幕する。
組み合わせ抽選会は7日午前9時から開始予定。