記念ロゴマークを制定 紀の川市合併20周年

和歌山県の紀の川市は、2005年に旧那賀郡5町の合併により同市が誕生してからことし20周年を迎えるのを記念し、ロゴマークを制定。節目の年を広く周知しPRしている。
作成したのは同市出身のデザイナー岩田直樹さん。生まれつき聴覚に障害がある岩田さんは、耳が聞こえないからこそ培った視覚的情報への感性を生かし、デザインする上で一番大切な「分かりやすさ」を重視。障害をデザイナーとしての強みとし、クリエイティブな力で人や社会を変えていくグラフィックデザイナーとして活躍している。
ロゴマークのデザインは、全体をしっかりとしたラインで描写。紀の川や山々の稜線に差し込む光のきらめきのように力強く輝き続けるエネルギーを感じさせ、未来に向けての確実な歩みを進めてほしいという思いが込められている。
岩田さんはデザインについて「『紀の川市』という名前から川のイメージが強いですが、市内のどこにいても目に入る『山』にも注目してほしいという思いを込め、川だけでなく山も取り入れた」とし、「帰省するたびに竜門山をはじめとする山々を目にすると、帰ってきたなと感じ、この美しい景色を大切にしたい。これから紀の川市がどのように発展していくのか、とても楽しみ」とコメントしている。
ロゴマークは、市が実施する合併20周年記念特別事業などの各種事業や、市の印刷物などで広く使用し、市全体での合併20周年を祝う機運の醸成を図る。また、今後、市民や市内事業者がロゴマークを利用できるよう周知していく予定だという。
