身近な神社に 射箭頭八幡でマルシェ初開催

ブース前にキャラクターのパネルが並んだ
ブース前にキャラクターのパネルが並んだ

和歌山市本脇の射箭頭八幡神社で16日、キッチンカーやハンドメード雑貨、癒やしのセラピーなど13店が集結したマルシェが初開催され、雨が降る中、多くの人でにぎわった。

地元に住み、毎月1日の月次祭(つきなみさい)に巫女(みこ)舞を奉納している中浦康子さん(50)が、神社をもっと身近に感じ、幅広い世代の人たちが集まる場になってほしいと企画。

橋爪祥子宮司も「神社をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」と大賛成。実行委員会を立ち上げ、準備を進めてきた。

同神社は神功皇后が三韓から帰国し加太浦に着いた際、鏑矢(かぶらや)を射て、その矢が止まったところに社を建てたのが始まりと伝えられている。その故事にちなみ「かぶら矢マルシェ」と名付けた。

この日、中浦さんは巫女舞を奉納。橋爪宮司が祝詞を奏上し、マルシェはスタート。

いつも静かな境内は、同神社が作ったキャラクターのパネルが各ブース前に並び、にぎやかに大変身。大人も子どもも、ホットドッグ、カレーなどのグルメと足ほぐし、リンパ流しなどのマッサージ、アクセサリーのワークショップや買い物を楽しんでいた。

近くに住む60代の女性は「昔はお祭りなどがありにぎわっていたが、コロナ禍以降なくなっていたので、神社でこういうイベントがあるのはうれしい」と笑顔。

中浦さんは「マルシェに来て、神社を好きになってもらいたい」と、受付で参拝の作法や意味を分かりやすくまとめたリーフレットを配布。一つひとつの動作には神様を敬い、尊う気持ちを表す意味があることを紹介している。

今後は定期的な開催を目指すといい、今のところ3カ月に1回の予定で、いずれは毎月開催できるようにしていくという。