25年度県予算成立 県議会で下副知事退任あいさつ

和歌山県議会2月定例会は最終日の3月18日、総額6138億1290万円の2025年度一般会計当初予算案や、下宏副知事(78)の後任に宮﨑泉教育長(65)を、宮﨑氏の後任の教育長に今西宏行福祉保健部長(60)を充てる人事案など87議案を原案可決、同意して閉会した。会期中の議決を含め今定例会で可決、同意した議案は計102件だった。
県選挙管理委員会委員の選挙も行い、和歌哲也氏、宇治田栄蔵氏、中拓哉氏、廣谷行敏氏の4人が選ばれた。
国への意見書は、冤罪(えんざい)被害者の早期救済を図るため、刑事訴訟法の再審規定の改正を求めるもの、東京一極集中の是正に向けた抜本的な改善策を求めるものの2件を可決した。
2009年から16年にわたり副知事を務め、今月末で退任する下氏は議場であいさつ。紀伊半島大水害、紀の国わかやま国体、全国植樹祭など在任中の出来事を振り返り、「なかなか難しい問題もあった。職員と一緒に達成感を味わったこともあった。副知事の重責を全うできたのは、県議会の皆さんのご指導ご鞭撻、実務に共に携わってきた職員の皆さんの支えのおかげ。心から感謝を申し上げる」と述べた。
宮﨑次期副知事は「職責の重さに身の引き締まる思い。下副知事を範として、一意専心、職務に精励し、岸本知事のもと微力ながら県政発展に尽くしていく」とあいさつした。