際立つ個々のカラー 色撮鳥クラブが写真展

和歌山県海南市の写真クラブ「色撮鳥(いろとりどり)」の第48回作品展が30日まで、JR海南駅構内1階ギャラリーかいぶつくん」で開かれている。
同クラブは1980年に発足。同市にあった西本カメラの店長や利用客、海南高校の写真クラブの生徒らで結成され、同市で2番目に古い歴史がある。
元日本陸軍少尉の小野田寛郎さんの捜索隊にも加わった山本昇さんが初代会長を務めた。
現在は花畑重靖さん(86)が講師を務める。会員5人は個性あふれる作品を撮り続け、今展には12点が並ぶ。
森西淳起さん(91)のA1の特大サイズ作品「弥勒麿崖仏」は、奈良県宇陀市の岩に彫られた仏と木々を写したフィルム写真。静けさの中に佇む仏の姿に心が落ち着くような一枚。
他にも、大瀬克幸さん(77)の都会と大自然の中で写した「都会の謎」と「大自然の謎」や、岡田勝さん(76)の修復中の橋を写した迫力ある作品、田村純子さんの長距離を移動するといわれるチョウ「アサギマダラ」を写した作品などが並ぶ。
大瀬さんは「例年にも増し、色とりどりな作品が並びました。それぞれのカラーで撮った写真を楽しんでもらえたら」と話している。
午前11時から午後5時まで。