中尾さん淡彩画展「船と魚」 あきの美術館

作品を紹介する中尾さん
作品を紹介する中尾さん

和歌山市の洋画家・中尾安希さん(83)は、訪れる人に爽やかな夏を楽しんでもらおうと、同市三の自宅兼アトリエ「あきの美術館」で、20日から「船と魚」をテーマにした展示を行う。30日まで。

同美術館は「美を広げる」をテーマに2009年にオープン。ことし5月にイギリス・ウェールズにあるおしゃれな街並みをイメージした外観にリニューアルした。

今回の展示では、中尾さんが色の美しさと壮大さに魅力を感じて描き始めた海上保安庁の船や、ダイヤモンド・プリンセスなどの観光船と、和歌浦の海で採れた魚の作品が約40点並ぶ。

南極観測船しらせは、06年に和歌山港に入港した時に中尾さんがスケッチしたもの。雪と氷の世界で目立つようにオレンジ色で塗装された船体が、色鮮やかに描かれている。

魚は採れたてを販売する店で購入したもの。鮮やかな赤色のガシラや、銀色に輝くメッキ、黒とグレーのイシダイなどカラフルな魚を描いている。

中尾さんは「少し早い夏を感じながらじっくりと作品を楽しんでほしい」と話している。

入館無料。水・木曜日休館。午前10時~午後5時。問い合わせは同館(℡073・445・2756)。