短冊に世界が凝縮 和歌山ゆかりの88人出展

和歌山ゆかりの若手・中堅美術家88人が短冊サイズ(7・6㌢×36・4㌢)で制作した作品を展示するチャリティー展覧会「たんざく展」が和歌山市広道のギャラリーTBで開かれている。23日まで。
実行委員会が主催し、今回で7回目。絵画やイラスト、版画、写真、ガラスや鏡、廃材を使った工芸など、さまざまなジャンルの作品を紹介。ゲストアーティストとして国内とフランスから5人が加わり、計139点が並ぶ。中には、那智の滝など和歌山ゆかりの三つの風景を一つの額に収めたものや、アクリル板の短冊に漆を塗ったリンゴの飾りを真ちゅうでつり下げたものなど、短冊に作家の個性が凝縮されている。
実行委員会事務局の土井久幸さん(48)は「今回、最多人数で壁一面にぎやかな展示になった。気軽に見ていただき、お気に入りの一枚を見つけてもらえたら」と話している。同市西浜から友人と来場した主婦の浜口まゆみさん(62)は、「細い空間にいろいろ表現されてすごい。近づいたり離れたりして楽しんで見ています」と話した。
作品は一部を除いて購入可能。売上金は和歌山城公園に寄付される。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。