いざ世界大会へ 北高レスリング大森、山本

2人そろって世界大会出場を決めた大森選手㊧と山本選手
2人そろって世界大会出場を決めた大森選手㊧と山本選手

レスリングのJOCジュニアオリンピックU―17グレコローマンスタイルで、和歌山北高校3年生の山本海星選手(48㌔級)と2年生の大森優多郎選手(65㌔級)がそれぞれ全国1位に輝いた。2人は28日からギリシャ・アテネで開幕するU17世界選手権に出場する。小学4年生から切磋琢磨(せっさたくま)してきた間柄で「3年前くらいから一緒に世界大会に行こうと約束していた」という2人は口をそろえ、「世界の壁は高い。でも2人でそろって表彰台に立ちたい」と夢の舞台での躍進を誓う。

山本選手は近畿大会で優勝。2年前にも世界大会へ出場したが、昨年は惜しくも出場を逃し「ことしは絶対に世界大会に出る」という強い気持ちを持って全国へ挑んだ。

全国大会でも初戦を8―0、準決勝を11―0と快勝。「優勝だけを目指していたから、まだ全然うれしさはなかった」と振り返る。迎えた決勝では序盤に投げ技を仕掛けるものの失敗し、先制を許したが「流れはこっちだった」と冷静に対応して5―3で逆転勝ち。「おととしは1回戦敗退だった。ずっと悔しかった。今度こそメダルを取りたい」とリベンジに燃えている。

大森選手は近畿大会で1回戦敗退を喫し「終わった」と一度は落ち込んだが、「今まで自分のやってきたことを信じるしかない」と再起し、敗者復活から3位に入り、全国大会出場を決めた。

そこから一転、「負ける気がしなかった」と順調に勝ち上がり、決勝も序盤から4点を取り「これはいける」と確信し6―1で圧倒して優勝した。「優勝が決まった時は夢かなと思った。世界大会では、体力を生かしてどんな相手が来ても負けないようにしたい」と意気込んでいる。

和北OB3人も入賞

和歌山北高校OBも同大会で好成績を収めた。いずれもU―20の部門で、中央大学の松本晃大選手(19)がフリースタイル92㌔級で第3位、グレコローマンレスリング55㌔級で日本体育大学の森下大輔選手(19)が優勝し世界大会出場、グレコローマンレスリング63㌔級で拓殖大学の請川凰大良選手(20)が第3位に輝いた。