串本に高級ホテル開業 ソルト社が県と協定

国内外で約70の宿泊施設や飲食店などを展開するソルト・コンソーシアム㈱(東京都港区、井上盛夫代表取締役)と和歌山県は18日、観光振興や県産品の活用・販路拡大などを目的とする包括連携協定を締結した。
同社は、串本町内で富裕層向けのラグジュアリーホテルを中心とする施設の建設を計画し、2027年の開業を目指している。和歌山の景観の美しさ、井上代表取締役の父親が旧美里町出身で縁が深いことなどから計画が持ち上がり、より広く県と連携を進めようと、今回の協定締結に至った。
協定に基づく主な連携事項は、観光振興に関して、持続可能な観光地域づくりや交流人口の拡大、高付加価値旅行者の誘客、県産品の活用と販路拡大に関して、ソルト・グループ施設などでの県産品の積極活用、食育や人材育成に関して、地元食材の普及、料理人や観光人材の育成・確保などとなっている。
協定の締結式は県庁知事室で行い、井上代表取締役と宮﨑泉知事が協定書に署名した。
宮﨑知事は「トレンドを発信している素晴らしい会社との連携で、非常にありがたい。地域に根差した活動を続けていただけたら」と期待し、井上代表取締役は「和歌山には世界がうらやむ素晴らしい資産が宝庫のようにあるが、うまくアウトプットする発信力が足りないのではないか。和歌山の皆さんとそういう仕事ができることを楽しみにしている」と話した。