世界遺産の保全へ寄付 KDDIが県協議会に

通信大手のKDDI㈱は19日、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全・活用事業に役立てようと、和歌山県世界遺産協議会(会長=宮﨑泉知事)に12回目となる寄付を行った。
同社は、社員の社会貢献活動によって積み立てたポイントを金額に換算し、社員が推薦する慈善団体などに寄付する「+αプロジェクト」に2008年から取り組んでおり、今回もその一環。
寄付金の贈呈は県庁知事室で行われ、同社の江口高介関西総支社長が宮﨑知事に目録を手渡し、宮﨑知事は感謝状を贈った。
同社は熊野古道を保全する「道普請」や清掃活動にも10年から継続して参加し、ことしも5月に中辺路で10回目の活動を行っている。江口関西総支社長は、この活動に延べ約800人が参加していることを紹介し、「世界遺産の保全に関わることができる活動は和歌山だけではないか。社員にも非常に人気が高く、参加した達成感が違う」と述べ、今後も活動を継続していく意欲を伝えた。宮﨑知事は「社員の皆さんがやる気になって取り組んでいただいており、ありがたい。今後もよろしくお願いしたい」と感謝した。