「わかのすけ」に決定 和歌山市議会公式キャラ

和歌山市議会が全国公募した公式マスコットキャラクターの入賞作品が9日、発表され、採用作品となる最優秀賞に千葉県の「てりこ」さん(30代女性)が応募した、和歌山城と紀州犬をモチーフにした作品「わかのすけ」が選ばれた。

市議会への関心や認知度を高め、子どもたちをはじめ市民により身近な存在に感じてもらうための広報活動の一環として実施。5~6月に公募し、北は北海道から南は鹿児島まで全国各地からの応募1002点(和歌山県内862、県外140)の中から、市議会広報委員会が1次審査で10点に絞り込み、7月に市議、市立小中高校生、一般の計1万8082人からの投票を点数化し、1位を最優秀賞、2・3位を優秀賞に決定した。
「わかのすけ」は和歌山城天守の屋根をかぶとのように頭にかぶった紀州犬のキャラクター。胸に市の花であるツツジのコサージュを身に着け、体は「和」にちなんだ和やかで親しみやすい丸みのある形とし、屋根には市の徽章がデザインされている。
てりこさんは夫が県出身で、和歌山市に愛着を感じていることから応募した。
2位は市内の「ほのりん」さん(20代女性)の作品「結和(ゆわ)ちゃん」、3位は市内の「きし」さん(30代男性)の作品「わしまる」が選ばれた。
入賞作品の発表式は市議会議場で行われた。白い布をかぶせた3作品のパネルが並び、林元光広広報委員長、西風章世副議長が優秀賞を、芝本和己議長が最優秀賞を除幕した。
芝本議長は「わかのすけ」について、「子どもたちにも親しみやすいキャラクターになっており、和歌山城やツツジなど和歌山市らしさをまとめて表現してくださり、感謝しかない」と話し、「全国からたくさん応募があり、驚いた。皆さんの和歌山市への思い入れがあったからこそで、ありがたく思う」と感謝した。
「わかのすけ」は今後、広報誌「市議会だより」や市議会のSNSなどで活用する他、メモ帳などのグッズを製作し、市議会への来訪者などに贈ることなども検討している。