完成した剥製を公開 ベニーちゃん感謝祭

昨年7月に旅立った和歌山城公園動物園の初代園長ツキノワグマの「ベニー」。その剥製をお披露目するイベント「ベニーちゃん感謝祭」が23日、和歌山市の和歌山城ホール4階大会議室で開かれる。
同動物園を応援する市民団体「わかやまフレンZOOガイド」は、ベニーの生きていた姿を後世に残したいと、市と協議を重ね、ベニーの遺体を譲与され、剥製と骨格標本を作ろうと、募金とクラウドファンディングで寄付を募るプロジェクトに取り組んできた。全国各地から支援があり、目標金額の120万円を達成。7月に剥製が完成した。
イベントは入場無料。午前9時半から剥製のお披露目式があり、午後5時まで公開。入退室自由。会場にはパネル展やベニーちゃんへのメッセージ受付や動物の絵本コーナーも設置する。
同団体は「再びベニーちゃんと出会うことで、思い出を共有し、命の大切さや動物保全の重要性を次世代に伝えていきたい」としている。
剥製はイベント終了後、海南市の県立自然博物館に寄贈する。
問い合わせは同団体事務局長の後藤さん(℡090・6729・8978)。