認知症世界の歩き方 県立図書館で講演

和歌山県は、9月21日の「認知症の日(世界アルツハイマーデー)」にちなみ、23日午後1時半から和歌山市西高松の県立図書館2階メディア・アート・ホールで記念講演会「認知症世界の歩き方」を開く。

公益社団法人認知症の人と家族の会県支部が運営。

講師は、NPO法人issue+designディレクターの岡田未奈さん。岡田さんは臨床工学技士として愛媛県内の医療施設に従事。「医療にはデザインが足らない」との課題感から、あらゆる視点でのデザインを研究し、ワークショップや講演を行っている。2023年からは「社会の課題に、市民の創造力を。」をテーマに、さまざまな社会課題をデザインの力で解決するための研究・実践を手がける同NPOに参画している。

講演では、認知症の人が経験する出来事が身近に感じられる内容となっており、認知症の人が困っていること、その背景にあると考えられる脳や体のトラブルを学び、生活の中での知恵や工夫、役立つツールなどについての紹介もある。

当日の午前10時から11時半まで、認知症当事者(若年性認知症含む)、家族の音楽療法による交流会を実施。海南市内でボランティア活動をしている山﨑くにえさんが講師を務める。

参加費は無料。定員は先着200人。講演、交流会ともに申し込みが必要。希望者は申し込みフォームからか、県支部に電話(℡073・432・7660)で申し込む。問い合わせも同。