重谷さん一日岩出署長に 母校の那賀高で授業も

一日署長を務めた重谷さん
一日署長を務めた重谷さん

秋の交通安全運動(30日まで)に合わせ、岩出署(赤井啓修署長)は24日、和歌山市出身で吉本新喜劇で活躍する芸人・重谷ほたるさん(30)に一日署長を委嘱。重谷さんは母校の那賀高校(岩出市高塚)で特別授業を行うなどし、交通安全を呼びかけた。

重谷さんは2016年に吉本新喜劇に入団。天真らんまんなキャラクターと、得意のダンス、チャームポイントの健康的な太ももを武器に舞台やテレビで幅広く活躍している。

同署で委嘱式が行われ、重谷さんは「市民の皆さんに交通安全の大切さを広められますように」と願いを込め、パンパンと太ももでかしわ手を打つ持ちネタで意気込みを見せた。

署員が整列する中、冨安紀之副署長から委嘱状を手渡された重谷さんは「こんなにたくさんの警察官の人と近くで接する機会はなかったので、これまでの仕事の中で一番緊張している」と笑顔。

那賀高校では、交通課の署員が、横断歩道を渡るときは手を上げてドライバーに合図を送り、渡り終えたら会釈などで感謝の気持ちを伝える「サイン+(プラス)サンクス運動」を紹介。その手本を重谷さんが実演し、横断歩道を渡ろうと足を高く上げると「それ手ちゃいますやん、足ですやん」とすかさずツッコまれ、会場は爆笑に。

また、自転車での信号無視や、スマートフォンを見ながらの「ながら運転」など重谷さんが悪い例を演じ、来年4月から16歳以上の自転車利用者を対象に反則金を支払う「青切符」が導入されることを伝え、違反をしないように注意を促した。

重谷さんは「母校の皆さんに日頃、新喜劇でやっているお芝居を生かして、全力で実演し、笑ってもらいながら伝えることができて良かった」とにっこり。

スーパーエバグリーン岩出店では、交通安全ボランティア団体らと共に買い物客らに交通安全を呼びかける街頭啓発を行った。

那賀高校での特別授業では後輩たちを笑わせた
那賀高校での特別授業では後輩たちを笑わせた