こども落語で全国優勝 松本滉正さんが市長訪問

宮崎県で7月に開かれた「第15回ひむかの国こども落語全国大会」小学生の部で最優秀賞を受賞した「のりのり亭おむすび」こと松本滉正(こうせい)さん(10)=和歌山市立宮北小学校5年=が24日、市役所の尾花正啓市長を訪問し、受賞の喜びを報告した。
滉正さんは祖父の影響で6歳から落語を始め、女性落語家・露の都さんの教室に通うなど稽古を重ね、各地の寄席で活躍。弟の「のりのり亭おにぎり」ことあさひさん(8)との兄弟落語会などの活動もしている。
市長室訪問には、あさひさんら家族、所属するNPOクリーン&コネクト和歌山の幸前青空代表が同行。滉正さんは、和歌山城を望む市長室に用意された特設の高座で受賞演目の「いらち俥(ぐるま)」を披露。人力車の車夫と客の軽妙なやり取りを、パワフルで勢いのある口調、表情、しぐさで演じ、尾花市長はじめ同席者の笑いと拍手を誘った。
尾花市長は「これからも腕を上げて、多くの人を笑わせ、幸せにしてほしい」と激励。滉正さんは「日本の伝統を受け継ぎたい。アマチュアとして落語を続け、将来は子どもたちに落語を広めたい」と話した。
滉正さんは8月、第20回大阪くらしの今昔館子ども落語大会でも優勝し、3位入賞のあさひさんと共に、10月5日に天満天神繁昌亭(大阪市)での入賞者記念公演に出演する。
