和歌山市の5社寺巡ろう 魅力発信へ特別御朱印

和歌山市の魅力を広く知ってもらいたいと、市内五つの社寺でつくる「紀州神仏霊場『あさも和』」は特別限定御朱印の授与「紀州紀州神仏霊場めぐり」を始めた。代表で同市吹上の恵運寺の山本寿法住職(58)は「歴史や文化にふれて和歌山市の魅力を知ってもらい、情報発信につなげたい」と話している。
5社寺は恵運寺の他、護国神社(一番丁)、刺田比古神社(片岡町)、多賀神社(十番丁)、了法寺(坂田)。「紀州」にかかる枕ことば「あさもよし」と和歌山の和を合わせて「あさも和」と名付けた。
近年の御朱印巡りのブームで、熊野三山や高野山など大きな霊場を巡る参拝者が、交通の足がかりとなる和歌山市の小霊場を訪ねていることに山本住職が注目。市内の社寺にも足を延ばし、市の魅力を国内外の観光客はじめ市民にも知ってほしいと企画した。
御朱印は切り絵とそれぞれの社寺の紋の刺しゅうが施されている。5枚で一つの円になり、紀州てまりの柄と色のグラデーションが楽しめる。5枚全てを集めると「あさも和特製満願証」(台紙)と缶バッジがもらえる。缶バッジは県立みはま支援学校の生徒らが制作・販売しているもので、同校の支援にもなる。
今後も、定期的な御朱印の授与や神仏問わず授与所の拡大、市内観光地との連携などを予定。山本住職は「県外の方だけでなく市内の方にも地域に目を向けていただけたら」と話している。
授与料は1体1600円。来年4月末まで。問い合わせは恵運寺(℡073・424・7633)。


