小倉に新工場増設へ ライオンケミカルが立地協定

協定書を手に(左から)尾花市長、田中社長、中場部長
協定書を手に(左から)尾花市長、田中社長、中場部長

殺虫剤や入浴剤、芳香剤などの製造販売を手掛けるライオンケミカル㈱(和歌山県有田市辻堂、田中源悟社長)は、和歌山市の小倉工場の隣接地に新工場を増設するにあたり、同市役所で17日、県、市との立地協定に調印した。

同社は1885年(明治18)創業で、蚊取り線香をはじめ医薬部外品、洗浄剤などさまざまな家庭用品を製造し、技術面、品質管理ともに多くの顧客から高い評価を得ている。

新工場の増設は、受注増加に対応し、生産能力を増強するため。敷地面積は4003・73平方㍍、3年間で15人(うち正社員12人)の新規地元雇用を予定し、来年9月に操業を開始する。

調印式では、田中社長と尾花正啓市長が立地協定書に署名し、県からは中場毅商工労働部長が出席し、立ち会った。

尾花市長は「業績を伸ばして工場を増設されることは地域経済にとってもありがたく、感謝している。さらなる業績拡大を期待している」と述べ、田中社長は「いろんな商品の増産の要望があり、新工場を建てられるのはうれしい。Iターンを希望する人などを受け入れられる企業でありたい」と話した。