鞆渕の特産・大粒黒豆 天日干し作業が最盛期

和歌山県紀の川市の南東に位置に位置する山あいの集落、鞆渕地区では、農家が黒豆の刈り取りや天日干しする作業に追われている。
標高400㍍の山間部にある鞆渕は、昼夜の寒暖の差が大きく、大粒で高品質な黒豆が育つ産地。15軒ほどの農家が黒枝豆を栽培している。
井中景泰さん(73)の畑では、6月に種をまき、10月初旬から11月下旬に収穫。10月は黒枝豆として出荷し、11月からは黒豆作り。10日ほど天日干しで乾燥させるのがこの地域の特徴で、その後は一粒一粒手作業で選別する。
井中さんは「ことしの夏は暑過ぎて心配したが、立派に成長した。太陽の光と風を浴びて乾燥させるため、黒豆本来の風味やコクが深い。皮が薄く柔らかで大粒の鞆渕の黒豆は丹波に負けていない」と笑顔。
黒豆は12月中旬ごろから同市のJA紀の里のファーマーズマーケットめっけもん広場などに並ぶという。


