高次能機能障害のリハビリ 和歌山市で講習会

交通事故や病気などで脳を損傷したことに伴う後遺症の「高次脳機能障害」を負った人へのリハビリテーションに関する講習会が20日午後1時から、和歌山市北出島の県勤労福祉会館プラザホープ4階ホールで開かれる。

和歌山高次脳機能障害リハビリテーション講習会実行委員会(幸田剣実行委員長)が主催。一般社団法人日本損害保険協会が助成。

高次脳機能障害は脳の損傷により「覚えられない、思い出せない」などの記憶障害、「気付かない、集中できない」などの注意の障害、すぐ怒る、状況に合わせられない、こだわりがあるなどの症状で生活に支障を来すことがある。外見からは分かりづらく「見えない障害」ともいわれ、家族介護の負担増、就職できないことなどで経済的な問題などの影響が出るケースも少なくないという。

今回、一人でも多くの人に関心を持ってもらうことを目的にリハビリに関する講習会を開き、併せて県内で初の高次脳機能障害当事者のグループ「やすらぎ」を発足する。

4部構成。第1部では和歌山生協病院リハビリテーション科医長の土生晃之さんが「高次脳機能障害のおさらい」と題して話す。

第2部では、東大阪市の当事者会「えーわの会」による報告があり、同会の松永裕介代表が講師を務める他、「やすらぎ」の立ち上げメンバーがメッセージリレーを行う。

第3部では、和歌山市で中途障害者の作業所として活動してきた「ワークショップフラット」の25年の歩みを紹介。第4部は、家族の立場、当事者の立場に分かれて「なんでも話そう!」と題した情報交流の場となっている。

参加費は無料。手話通訳あり。申し込みはフォームからか、名前、立ち場(当事者・家族・その他)、手話通訳希望の有無を電話、ファクス、メールで事務局のワークショップフラット(℡&FAX073・423・5838、メールflappy1967@gmai.com)に伝える。締め切りは10日。問い合わせも同。