中道改革の政治を貫く 現場発の政策を着実に形に
先の参院選では、公明党に厳しい審判が下されました。「政治とカネ」の問題に対する国民の皆さまの疑念を真摯に受け止め、10月に自民党総裁に選ばれた高市総裁との連立協議においても、同問題への丁寧な説明と適切な対応を連立合意の前提として求めてまいりました。しかし、最終的に協議は整わず、連立離脱の判断に至りました。
今後は新たな党建設と党勢拡大に向け、「中道改革」の政治を貫き、国民の“衆望”に応える改革を断行してまいります。
こうした政治状況の大きな節目を迎えた中、与党であれ野党であれ関係なく、全力で政治の信頼回復に取り組むとともに、現場のお声にしっかり寄り添い、教育・文化芸術・福祉など多方面の政策を前へ進めることと、いま私に課せられた使命を全うしてまいります。
和歌山との連携強化については、10月には、和歌山大学の本山貢学長より、国立大学を取り巻く厳しい財政状況や、地域とともに歩む教育・研究の取り組みについて詳しくお話を伺い、安定的な支援の必要性を改めて確認いたしました。地域の知を支える国立大学の充実は、地方創生の根幹であり、若い世代の未来を拓く力です。
11月には、有田市や日高川流域、由良町・印南町・みなべ町・古座川町など県内各地の首長から、治水や農業、国保制度に関する要望をお聞きしました。また、和歌山県国保団体連合会、岩出市・太地町の首長からも医療提供体制などの課題を伺い、和歌山の実情を国へ届ける責任を強く感じました。
インフラ整備では、近畿自動車道紀勢線建設促進協議会より、「紀伊半島一周高速道路」の早期整備を求める要請を受けました。防災力の向上、観光・物流の活性化に資する重要な案件として、着実な前進を図ってまいります。
本年、記念すべき100回目の大会「東京2025デフリンピック」が、11月15日から日本で初めて開催され、私も議連の顧問として、キャラバンカー等、予算確保を含め準備を進めてきました。開会式と水泳の競技に参加させていただきましたが、視覚的な情報保障の工夫やアスリートの力強い活躍に深い感銘を受けました。スポーツを通じた共生社会の実現に向け、今後も環境整備を着実に進めてまいります。
政策面では、11月13日に松本洋平文部科学大臣へ総合経済対策に関する提言を行い、教員の働き方改革、いじめ・不登校対策、GIGAスクール整備、高校教育改革、大学・高専の支援、文化芸術のデジタルアーカイブ化などを求めました。また翌14日には、首相官邸で木原稔官房長官に、物価高騰対策として「重点支援地方交付金」拡充や水道・食料品支援を申し入れ、教育・科学技術分野の強化や研究開発予算拡充、「ジャパン・ファンド」創設など未来への投資も提案しました。
さらに21日の衆議院文部科学委員会、また24日、衆議院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会にて、高校無償化、部活動改革、不登校支援、教員業務の見直し、教科書価格やデジタル教科書、安全対策、オーバードーズ、乳児院・児童養護施設・保育所など、同じ敷地で働く職員間に生じている処遇格差の是正、学校給食の無償化等について政府の見解をただしました。子どもたちの学びと安全、教育現場の環境改善のため、引き続き丁寧な議論を重ねてまいります。
大切なのは、政治への信頼を取り戻し、地域の安心と未来を確かなものとすることです。和歌山の皆さまの声をしっかりと国に届け、「現場発」の政策をこれからも着実に形にしてまいります。

